漫画野郎・村田真哉の公式ブログです。
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「りんたとさじ」
saji.jpg 「りんたとさじ」オガツカヅオ著

僕は怖い話が好きです。
怖いというのにもいろいろあると思うんですが、
僕にとって一番怖いのは「え…それってつまり…?」
と思う瞬間の、あのゾッとする感じです。

「りんたとさじ」は収録の8編全てに、
そんな「ゾッ」が詰まった恐ろしい漫画です。

「残り5分衝撃のラスト」と謳う映画のオチが
あんまり衝撃ではなかったり、「世にも奇妙な物語」
が5個中4個あんまり奇妙ではなかったりする昨今
これは大発見。朗らかな雰囲気で読者を油断させつつ、
何かがおかしい…と思わせ、ラストで一気に
全ての伏線を回収。疑問が氷解した瞬間、
キャラの狂気が一気に伝わる仕組みになっています。
優れた怪談がいつもそうであるように、
物語全体が大きな罠になっているのです。
口で言うと簡単そうですが、実際に物語を作ってみると
まーこれが難しい。作者の卓越した構成力に、
ただただ感服するばかりです。

特にゾッとしたのは「炬燵の人」「鳴く人」の二編。
読み終えた後冒頭に戻り、事情を知った後で読むと
更に恐ろしいという怪作。暖かくなってきたこの季節、
8回ほどヒンヤリしたい方にお勧めの一冊です。
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